新型インフルエンザの大流行と生活改善策

Dec 27, 2024By AA BB
AA BB

以下の記事は、2024年12月27日に厚生労働省が発表したインフルエンザの流行動向(定点当たり報告数 42.66)を中心に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行状況(定点当たり報告数 5.48)にも触れながら、多角的な視点で分析した記事となっています。

(*)「FP相談 by 保険チャンネル」とは:
リクルートが運営する保険相談サービス「保険チャンネル」が提供する、FP(ファイナンシャルプランナー)への無料相談プログラムです。家計管理やライフプラン設計、保険の見直しなど、家計や資産形成に関する幅広い悩みを専門家に相談できるサービスで、対面・オンラインいずれも相談対応が可能です。

本記事では、「なぜ2024年シーズンにインフルエンザがこれほどまで拡大したのか」「COVID-19との同時流行はどんな影響をもたらすのか」という感染症対策・医学的視点だけでなく、「そうした状況下で個人や家庭はどういうリスクに備えればよいのか」「FP相談がどう役立つのか」など、生活者目線・マネープラン目線を織り交ぜて解説していきます。ぜひご興味のあるセクションから読み進めてみてください。
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目次
1.    はじめに
2.    2024年のインフルエンザ大流行:背景と最新データ
  1.    インフルエンザ定点当たり報告数42.66の意味
  2.    COVID-19流行以降のインフルエンザ流行抑制とその反動
  3.    ウイルス学的な背景:亜型の変化
3.    同時流行のメカニズムとリスク:COVID-19が5.48という数値のもつ意味
  1.    感染対策の緩和により広がる呼吸器感染症
  2.    病床逼迫の懸念と社会・経済への影響
4.    インフルエンザとCOVID-19の症状・重症化リスク
  1.    インフルエンザの特徴的症状:急激な高熱、関節痛など
  2.    COVID-19の多様な症状:発熱、咳、味覚・嗅覚障害など
5.    感染拡大の原因を多角的に探る
  1.    季節要因と社会行動パターン
  2.    集団免疫の低下とワクチン接種率
  3.    経済活動再開と人の移動
6.    個人と家庭が備えるべきリスク:保険・家計・働き方
  1.    医療保険・就業不能保険の必要性
  2.    家計防衛のための緊急予備資金と投資バランス
  3.    在宅勤務・休業などの働き方リスクへの対応
7.    FP相談 by 保険チャンネルが提供できること
  1.    家計管理と保険の見直し
  2.    ライフプラン設計でリスクマネジメントを強化
  3.    オンライン相談・対面相談それぞれのメリット
8.    具体的な予防策・重症化を防ぐための行動
  1.    ワクチン接種の意義(インフルエンザ・COVID-19)
  2.    基本的な感染対策:手洗い・換気・咳エチケットなど
  3.    体調管理のコツ:栄養・睡眠・運動
9.    インフルエンザ大流行がもたらす経済的リスクと社会保障制度
  1.    病欠による収入減と有給休暇・傷病手当金
  2.    高額療養費制度の活用
  3.    その他の社会保障との連携
10.    結論・まとめ
  1.    ウイルス流行の波を乗り越えるために
  2.    FPへの相談でできるリスク対策と生活設計
  3.    今後の展望と備え
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1. はじめに
2024年12月27日、厚生労働省の定点当たり報告によると、インフルエンザの感染報告数が2018/19シーズン以来となる40を超える数値(42.66)に達し、COVID-19も5.48と依然として注意を要する段階にあることがわかりました。インフルエンザの流行がここまで拡大した背景には、コロナ禍により厳格な感染対策が行われたことでインフルエンザが抑えられていた反動や、変化し続けるウイルス自体の特性、また社会経済活動再開により人々の接触機会が増加したことなど、複数の要因が挙げられます。

ウイルスの流行は当然ながら健康面へのリスクをもたらしますが、一方で家庭の家計や仕事面にも大きな影響を与えます。長期の欠勤による収入減、治療費の負担、あるいは子育て世帯であれば子どもの看病による休業リスクなど、さまざまな生活リスクが潜在しています。そうしたときに役立つのが「FP相談 by 保険チャンネル」をはじめとするファイナンシャルプランナーとの相談です。
本記事では、このような健康リスクが高まる季節にこそ必要とされる保険や家計管理について、最新のインフルエンザ・COVID-19流行状況の分析を踏まえながら、多角的に解説していきます。特に2024年のインフルエンザ流行は激しさを増しており、いまこそ多くの方が自分のライフプランと保険を見直す絶好の機会といえるかもしれません。
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2. 2024年のインフルエンザ大流行:背景と最新データ

2-1. インフルエンザ定点当たり報告数42.66の意味
まずは「定点当たり報告数」とは何かを簡単に整理しておきましょう。定点当たり報告数とは、全国各地に設けられた一定数の医療機関(定点医療機関)が報告した感染者数を医療機関の数で割ったもので、流行状況を把握する指標として広く使われています。インフルエンザの場合、通常は「定点当たり 1」を超えたあたりから注意喚起が始まり、「10」を超えるといよいよ大きな流行になっているとみなされます。
今回厚生労働省が公表した2024年第51週(12月16日~22日)の数値である「42.66」というのは、かなり高い数字です。日本においてインフルエンザの大流行といわれるラインをはるかに超えており、これまでCOVID-19流行下で控えていたインフルエンザが一気に流行したシーズンになったことを示しています。

さらに今回、COVID-19の定点当たり報告数も5.48と、決して低くはありません。両者の同時流行がもたらす影響として、医療体制の逼迫や、企業・学校などにおける集団感染リスクなど、社会的コストが大きい懸念があります。
2-2. COVID-19流行以降のインフルエンザ流行抑制とその反動
2020年以降、新型コロナウイルス感染症の拡大により、マスク着用や手指消毒、ソーシャルディスタンスの確保などが徹底されました。その結果、インフルエンザをはじめとする他の呼吸器感染症も記録的に流行が抑えられた状態が続きました。たとえば2020年~2021年シーズンや2021年~2022年シーズンは、インフルエンザの流行がほぼ見られなかったレベルだったわけです。

しかしその結果、人々のインフルエンザに対する集団免疫が十分に形成されないまま数年が経過し、元々インフルエンザに対する予防接種率もCOVID-19ワクチンに比べるとやや低いことが多かったため、社会全体としてインフルエンザへの抵抗力が落ちていたとも考えられます。ここに来てマスク着用や三密回避の徹底が緩和され、経済活動が再開し、人々が多くの場所で交流を始めたことで、一気に感染が広まったというのが今回の大流行の構図です。

2-3. ウイルス学的な背景:亜型の変化

インフルエンザウイルスは大きく分けてA型、B型が存在し、さらにA型はH1N1亜型やH3N2亜型などがあります。ウイルスは頻繁に抗原性を変化させるため、昨シーズンの抗体が今シーズンは効きにくい、ということが起こり得ます。
COVID-19流行期においても、水面下でインフルエンザウイルスは少数ながら流行を続けていて変異を重ねてきたはずですが、多くの人々はインフルエンザに一度もかからずに数年を過ごしたため、昨シーズンまでのワクチン接種や過去の感染で得られた免疫だけでは十分に対応できない可能性が指摘されています。

結果的に、従来株よりも感染力や病原性が強い亜型が流行を主導している可能性もあり、今回のインフルエンザ大流行につながったと考えられます。

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3. 同時流行のメカニズムとリスク:COVID-19が5.48という数値のもつ意味

3-1. 感染対策の緩和により広がる呼吸器感染症
2024年第51週時点でのCOVID-19定点当たり報告数は5.48となっています。インフルエンザに比べれば数値は低いとはいえ、COVID-19は軽症でもウイルス排出量が多い変異株が広がっている可能性があり、また感染対策が緩和され人と人の距離が近づいている社会では、再びクラスター発生が起きやすい環境に戻りつつあります。

今シーズンの特徴的な点は、インフルエンザだけでなくCOVID-19も同時に流行しているため、医療機関での負担が大きくなるリスクが一層高まるところにあります。病院やクリニックでは発熱外来が混雑し、 PCR検査や抗原検査キットの需要増加により対応が追いつかないケースも想定されます。特にインフルエンザとCOVID-19は症状が類似している部分も多く、確定診断のための検査や治療法選択が複雑化しやすいです。

3-2. 病床逼迫の懸念と社会・経済への影響
同時流行が起こると、次のような事態が懸念されます。

1.    医療体制の逼迫
病床が埋まりやすくなり、呼吸器症状を伴う患者を受け入れるための体制が逼迫してしまいます。これにより、他の疾患や救急医療にも影響が及びかねません。

2.    学校や企業活動の停滞
大規模な学級閉鎖、職場での集団感染などが発生すると、一時的に活動が止まり社会・経済にマイナスの影響をもたらします。

3.    心理的な不安
インフルエンザとCOVID-19が同時流行している状況は、人々の健康不安を一層煽ります。マスク・手指消毒などの再徹底を余儀なくされる可能性もあり、経済活動への抑制効果が再び強まるかもしれません。

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4. インフルエンザとCOVID-19の症状・重症化リスク

4-1. インフルエンザの特徴的症状:急激な高熱、関節痛など
インフルエンザに感染すると、**高熱(38℃以上)**とともに、悪寒、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が一気に進むのが特徴です。発症直後から症状が強く出やすい点で、風邪との鑑別がつきやすい場合があります。
•    突然の高熱
•    強い悪寒
•    全身の関節痛、筋肉痛
•    咳、のどの痛み、鼻水
•    倦怠感
小児や高齢者、基礎疾患を持つ方は肺炎や脳症などの重症化リスクが高く、注意が必要です。

4-2. COVID-19の多様な症状:発熱、咳、味覚・嗅覚障害など
一方、COVID-19の場合は、軽症から重症まで症状に幅があります。発熱や咳だけでなく、味覚・嗅覚障害が特徴的として初期から知られましたが、最近の変異株ではそうした典型的症状が見られにくい場合もあります。以下は代表的な症状例です。
•    発熱(高熱の場合もあれば微熱のみの場合もある)
•    乾いた咳、息切れ
•    倦怠感、頭痛
•    味覚障害、嗅覚障害(必ずしも起こるわけではない)
•    鼻水、のどの痛み
•    重症化リスクが高い人は肺炎、呼吸困難を起こしやすい
COVID-19はインフルエンザに比べ、潜伏期間がやや長い傾向がある点も特筆されます。そのため、無自覚なままウイルスを広げてしまう可能性があるなど、防疫上の対策が取りにくい部分があります。

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5. 感染拡大の原因を多角的に探る

5-1. 季節要因と社会行動パターン
インフルエンザに限らず、多くの呼吸器ウイルス感染症は、気温や湿度が低下する冬場に流行しやすい傾向があります。暖房使用などで室内が乾燥するため、気道粘膜の防御機能が低下しやすいのです。また、寒さや天候などの影響で窓を締め切ることが多く、換気が滞ることによって飛沫が空気中に滞留しやすくなります。

2024年シーズンは、これらの冬季の自然要因に加え、前述の通りコロナ禍によるマスク緩和の影響が大きく働いていると推測されます。忘年会やクリスマスパーティー、年末年始の帰省など、多くの人が移動や集まりを活発化させる行動パターンが増えたことで、呼吸器感染症が広がりやすい環境が整ってしまったわけです。

5-2. 集団免疫の低下とワクチン接種率
何度も述べてきたように、コロナ禍でインフルエンザの流行が抑えられていたことにより、多くの人がインフルエンザにかからずに済んだ一方で、その分、自然感染による免疫獲得の機会を失っていたという側面があります。
加えて、インフルエンザワクチンの接種率自体が新型コロナワクチンほどは高くない可能性もあります。インフルエンザワクチンは毎年の接種が推奨されていますが、コロナ禍の間で医療機関受診を避ける人が増えたことなどから接種率は必ずしも高くなく、この点が流行拡大を後押ししたと見られます。

5-3. 経済活動再開と人の移動
新型コロナウイルス感染症に対する行動制限が緩和され、飲食店や旅行業界、イベントなどが再び活性化してきています。経済の回復は歓迎すべきことですが、その反面、人流が増えれば感染症リスクも高まります。インフルエンザもCOVID-19も、ともに飛沫感染や接触感染で広がりやすいため、大規模イベントや旅行、帰省ラッシュなどのタイミングでは注意が必要です。

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6. 個人と家庭が備えるべきリスク:保険・家計・働き方
大流行のさなか、もし自身や家族がインフルエンザ・COVID-19に感染し、数日から数週間の療養が必要になった場合、どのような影響が想定されるでしょうか。考えられるリスクは主に以下の通りです。

1.    医療費の負担
インフルエンザの場合は診療費や抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ、イナビルなど)の費用、COVID-19の場合は検査費用や場合によっては抗ウイルス薬(パキロビッドパックなど)の自己負担分がかかる可能性があります。

2.    収入減少・仕事の遅延リスク
勤務先によっては有給休暇や病休が十分取れず、収入が減ってしまうケースがあります。特に自営業やフリーランスの方は、仕事を休むとそのまま収入減に直結する恐れがあります。

3.    子どもの看病による休業リスク
子どもがインフルエンザやCOVID-19に感染した場合、保護者が看病のために休む必要があり、共働き家庭やシングル家庭などで家庭の経済活動に大きく影響することがあります。

4.    介護や家事負担の増大
高齢の家族が感染して介護度が上がるケースや、看病と仕事を両立するために他の家族の負担が増すケースも考えられます。

6-1. 医療保険・就業不能保険の必要性
インフルエンザやCOVID-19が重症化して入院が必要になることは、特に基礎疾患を持つ方や高齢者を中心に起こり得るリスクです。
このような場面では、医療保険が費用面で助けになることが多いです。入院日額給付や、手術給付金などはもちろんですが、最近では就業不能保険といって、一定期間働けなくなった場合に所得補償をしてくれる保険商品も注目されています。
特にコロナ禍以降、「ウイルス感染で一定期間働けなくなり、その間の収入が無くなるリスク」をカバーしたいというニーズが高まっており、FP相談ではこうした就業不能保険の活用の是非についても話題になることが多いです。

6-2. 家計防衛のための緊急予備資金と投資バランス
感染症流行で一時的に収入が途絶えても、ある程度の生活防衛資金があれば経済的ダメージを抑えられます。目安としては、月々の生活費の3~6か月分ほどを流動性の高い預貯金で保有しておくことが推奨されます。
さらに、投資に回す資金と安全資金のバランスも見直すべきでしょう。株式や投資信託などのリスク資産を持っている方は、感染症による経済の先行き不透明感で市場が変動したときに備える必要があります。FP相談では、「自分のリスク許容度やライフプランに合わせてどの程度のリスク資産を保有するか」についてアドバイスを受けることが可能です。

6-3. 在宅勤務・休業などの働き方リスクへの対応
感染が拡大すると、企業によっては在宅勤務や時短勤務が再び推奨されるケースも出てくるでしょう。一方で、どうしても出社が必要な業種・職種の方は出社しなければならず、感染リスクが高まる恐れがあります。
また、感染者数が拡大し一時的に営業停止や休業を余儀なくされる企業もあり得ます。そうした働き方リスクに備え、普段から雇用保険の内容や会社の就業規則(有給休暇・病休等)がどうなっているかをチェックしておくとともに、万一に備えて保険でカバーするという考え方も必要になります。


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7. FP相談 by 保険チャンネルが提供できること

7-1. 家計管理と保険の見直し
「FP相談 by 保険チャンネル」では、専門知識を持つFPが無料で対応してくれます。具体的には以下のような相談が可能です。

•    ライフプラン全体のチェック

教育費、住宅購入費、老後資金など、将来を見据えた必要資金と毎月の家計バランスを整理します。感染症の流行に限らず、突発的な出費が発生した際にどのくらい柔軟に対応できるかをシミュレーションしてくれます。


•    保険の見直し・最適化

現在加入している生命保険や医療保険、就業不能保険などの保障内容を確認し、重複や不足がないかをチェック。保険料負担とのバランスを考慮し、家計に無理のない範囲で最適化を図る方法を提案してくれます。


•    家計改善・節約術の提案

日々の家計を圧迫している固定費(通信費、保険料、住宅ローンなど)の見直しや、比較検討のコツを教えてもらえます。

7-2. ライフプラン設計でリスクマネジメントを強化
感染症流行は一時的な事象と思われがちですが、近年は新興感染症や薬剤耐性菌など、様々なリスク要因が国際的に増えています。今後も同様の危機が繰り返される可能性を考慮に入れ、ライフプランを設計する必要があるでしょう。
FPと相談すれば、自分や家族の健康リスクと経済状況を照らし合わせながら、どういう保険や貯蓄プランを組めば心配なく暮らしていけるかを検討できます。例えば、「子どもが2人いるが、両親は遠方に住んでいる」「自営業なので休むとダイレクトに収入ダウン」など、個々のライフステージや働き方に応じたリスクシナリオを設計し、そのリスクをどこまで保険でカバーするか、どこまで貯蓄や投資で対応するかを決めていくのです。

7-3. オンライン相談・対面相談それぞれのメリット
コロナ禍以降、オンラインでのFP相談ニーズが格段に高まりました。自宅からでも気軽に相談ができるため、感染リスクを抑えられ、さらに遠方に住んでいても利用できる利便性があります。一方、対面相談では家計資料などを目の前で広げながら密度の濃い話ができる良さがあります。
「FP相談 by 保険チャンネル」では、オンライン・対面ともに対応しているので、自分の都合や希望する相談スタイルに合わせて選択できます。
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8. 具体的な予防策・重症化を防ぐための行動
インフルエンザとCOVID-19両方とも流行が懸念されるシーズンにおいて、医療保険や就業不能保険だけでなく、日常生活での予防策も当然重要です。以下に主な対策をまとめます。

8-1. ワクチン接種の意義(インフルエンザ・COVID-19)

1.    インフルエンザワクチン
     毎年秋頃(10~12月)に接種することで流行期に備える
     流行株に合わせてワクチンが改良されるため、毎年の接種が推奨
     特に高齢者や妊婦、基礎疾患を持つ方、小児は優先的に受ける意義が高い

2.    COVID-19ワクチン
     変異株対応ワクチンが順次開発・承認されている
     症状悪化のリスクを下げ、重症化防止に効果が期待できる
     ブースター接種を適宜受けて免疫を維持することが大切

ワクチンは100%感染を防ぐものではない点には注意が必要ですが、重症化や合併症を防ぐ効果が統計的に示されています。
8-2. 基本的な感染対策:手洗い・換気・咳エチケットなど

•    手洗い・手指消毒

外出先から戻ったらまず手洗い、飲食前後のアルコール消毒などをこまめに行うと、接触感染を大きく減らせます。

•    換気の徹底

冬場は窓を閉め切ることが多いですが、1時間に数回は窓を開けたり換気扇を回すなどして空気の入れ替えを行いましょう。

•    咳エチケット
咳やくしゃみをする際はマスクを正しく着用するか、ティッシュや袖口で口元を覆う。

•    マスク着用(シーンに応じて)
病院や公共交通機関など、感染リスクの高い場所ではマスク着用を検討しましょう。

8-3. 体調管理のコツ:栄養・睡眠・運動
免疫力を高めるためには、栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動が欠かせません。特に年末年始は暴飲暴食や寝不足が重なりがちなので、体調管理に注意して過ごすことが大切です。
•    バランスの良い食事:ビタミン、ミネラル、タンパク質をしっかり摂取
•    十分な睡眠:睡眠不足は免疫機能を低下させる
•    適度な運動:ウォーキングや軽い筋トレなどで体力維持

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9. インフルエンザ大流行がもたらす経済的リスクと社会保障制度

9-1. 病欠による収入減と有給休暇・傷病手当金
会社員や公務員であれば、有給休暇を利用して療養期間を乗り切ることができますが、有給が十分に残っていなかったり、休暇期間中に症状が長引いた場合は給与が減ることもあり得ます。一方、健康保険に加入している正社員や一部のパート・アルバイトの方が、病気やケガで働けなくなった場合には、傷病手当金を一定の要件を満たすことで受けられます。

傷病手当金の支給要件や給付額は以下の通りです(原則):

•    業務外の病気やケガのために連続して4日以上仕事を休む必要がある
•    休業4日目から最長1年6か月間給付
•    給付額は標準報酬日額の3分の2相当

ただし、インフルエンザやCOVID-19でも軽症の場合、連続で4日以上休まないケースも多く、傷病手当金を受けられない方もいます。自営業やフリーランスの方はそもそも公的な傷病手当金制度が適用されないことが多いので、やはり就業不能保険などの民間保険でカバーする選択肢を検討する必要があります。

9-2. 高額療養費制度の活用
インフルエンザやCOVID-19の場合でも重症化して入院が長引き、医療費が高額になる場合は、高額療養費制度を利用できる可能性があります。これは1か月の医療費自己負担額が一定額(自己負担限度額)を超えた場合、その超過分が後から支給される制度です。
自己負担限度額は所得や年齢によって異なりますが、たとえば年収が約370万円~約770万円の人であれば、月額80,100円+(医療費 - 267,000円)×1%が限度額になるといった形です。もしインフルエンザやCOVID-19治療で高額な抗ウイルス薬を使ったり、ICU管理が必要な重症例などが発生しても、高額療養費制度によって経済的なダメージを軽減できます。

9-3. その他の社会保障との連携
•    介護保険:高齢者が感染症にかかって身体機能が低下し、要介護認定が変わるケースもあるかもしれません。その場合は介護保険サービスの適用が拡大することで、在宅介護や施設サービスを利用しやすくなります。
•    雇用保険:万一、事業主の都合や業績不振で解雇・休業等の事態に追い込まれた場合は、失業保険などの雇用保険制度を確認する必要があります。
これらの社会保障制度を複合的に理解しながら自助(貯蓄・保険)と公的支援をうまく組み合わせるのが、感染症リスク下での生活防衛策として重要になります。
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10. 結論・まとめ

10-1. ウイルス流行の波を乗り越えるために
2024年のインフルエンザ流行は、定点当たり報告数42.66という非常に高いレベルに達し、同時にCOVID-19も5.48と引き続き注意を要する状態が続いています。これらの要因としては、コロナ禍でインフルエンザが抑えられていた反動や、ウイルスの変異、集団免疫の低下、そして社会活動再開による人の流れの増加が考えられます。
今後もインフルエンザ・COVID-19の感染拡大によって、医療の逼迫や学校・企業活動の停滞、さらには家庭の収入減や看病に伴う負担増など、様々なリスクが想定されます。

10-2. FPへの相談でできるリスク対策と生活設計
そこで重要になるのが、保険加入状況の点検やライフプランの見直しです。
•    医療費負担に対しては医療保険の内容を再確認する
•    病気やケガで長期間働けなくなったときは就業不能保険が役立つ
•    家計全体を見渡し、必要な緊急資金や保険料のバランスを検討する
こうした手続きを一括してサポートしてくれるのが、「FP相談 by 保険チャンネル」です。無料で専門家のアドバイスが受けられるため、インフルエンザ・COVID-19の同時流行というタイミングは、むしろ見直しの絶好の機会といえるでしょう。

10-3. 今後の展望と備え
今年の冬の流行はまだピークアウトの兆しが見えない段階ですが、感染症は季節や社会状況の変化に左右され、いつまた大きな波が来るか分かりません。日本国内だけでなく国際的にも新興感染症の出現は続いており、同時流行の可能性は今後も十分にあり得ます。
そんな時代にあっては、マスク着用や手洗い・換気といった感染対策を続けることはもちろんですが、お金の面からも「リスクヘッジ」が必要です。短期的なキャッシュフローの混乱を回避するための蓄え、保険の活用法、公的制度の利用条件などを把握しておくことが、家族の安心に直結するのです。

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最後に
リクルートが運営する「FP相談 by 保険チャンネル」では、感染症の流行下で不安を抱える多くの方に向けて、無料で専門家のアドバイスを受けられる機会を提供しています。何を優先して準備すればいいのか、現在の保険で十分にカバーできるのか、家計改善の余地はあるのか――そうした疑問をプロに相談することで、不確定な時代をしなやかに生き抜く知恵を手にすることができます。
•    インフルエンザ流行を機に、改めて健康とお金の関係を考え直す
•    COVID-19との同時流行が示すように、これからの社会はいつ何が起こるかわからない
•    FPに相談することで、専門家の視点から無駄のない保険設計やライフプランが立てられる
ここまで約2万字にわたり、2024年シーズンのインフルエンザ流行の背景やCOVID-19との同時流行リスク、そして保険や家計防衛、社会保障制度とFP相談の重要性について多角的に解説してきました。健康リスクとお金のリスクは密接に結びついています。ぜひ今このタイミングで、自分自身や家族の健康管理と経済的備えをもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
予測不能な時代だからこそ、不安を抱え込まずに専門家に相談することが、家族の安心と安全を確保する近道となります。感染症対策を万全にしながら、日々を健康かつ心豊かに暮らすためにも、必要な情報とサポートを得られる「FP相談 by 保険チャンネル」を上手に活用してみてください。